領収書をかき集めてこそ、フリーランス!
フリーランスは、個人事業主なので、20万を超える収入がある場合、毎年2月~3月にかけて、確定申告をしなければなりません。報酬などの売上から
事業経費を差し引いた所得額が所得税や健康保険の算出ベースとなります。経費計上できるものは、もれなく計上しないと、払う必要のない税金を納める羽目になります。
個人事業主の確定申告には、青色申告・白色申告という二つの申告が選べるようになっています。多くの個人事業主は、青色申告をしています。青色申告は、複式簿記の帳簿を記載することが条件になってきます。これは、経費を細かく計算し正規の複式簿記の帳簿を作成する事を言います。帳簿作成は面倒ですが、65万円の控除を受けられるというメリットがあります。これは、後の税金を決める上で、大きな差となる事と思います。
2014年2月の確定申告までは白色申告なら65万円の控除は無いものの、帳簿作成義務が無いため、年収が少ない場合はメリットがありましたが、2014年分の申告(2015年2月の確定申告)から白色申告者も帳簿作成の義務が課せられるようになり、白色を選ぶメリットが無くなりました。開業届けの提出と同時に青色申告の届出も提出しておくと良いでしょう。
基本的には、業務上で使う費用は経費として認められます。
エンジニアの場合、パソコン関係(購入費やプロバイダー料)だけかと思いがちですが、家で仕事をする場合、家賃も経費として認められます。また仕事で使う携帯電話や、打ち合わせで使った飲食代、スーツや靴まで経費としてみとめられています。移動に使う、交通費、車での移動なら、ガソリン代等も経費とみなす事が出来ます。宅急便は通信費、お客様に持って行く手土産は、交際費など、細かい物も経費としてみる事が出来ます。領収書をしっかりと貰っておきましょう。
また、生命保険や、健康保険、国民年金は経費ではなく控除の対象になります。
確定申告の仕方が分からない。経費の項目が分からない等、初めての確定申告は疑問が沢山出てくることと思います。そんな方の為に、毎年4月までに開業届を出せば5月中旬に税務署から、無料の記帳指導の案内が届きます。ビギナーの方対象に税理士さんが記帳指導してくれます。また、税務署に行けば色々と詳しく丁寧に教えてくれますが、確定申告時期は大変混雑しますので、早めに聞きに行った方がより丁寧に教えてもらえるでしょう。家賃など、生活を伴うものに関しては、全額経費という訳にはいきません。家事按分(仕事での利用分と、私的利用分)で仕事で利用している分を決めなければいけません。仕事の内容により家事按分は変わってきますので、税務署から説明を求められた時に、すぐに答えられるようにしましょう。
フリーランスエンジニアと聞くと、かなりのスキルを持っていなければならないのではと身構えてしまう人も多いようですが、意外とそうでもありません。そうでもないといえば語弊があるかもしれませんが、会社員として現場で活躍できているエンジニアであれば、ほぼ心配はありません。エンジニア不足のご時勢、フリーランスエンジニアとしての一歩を踏み出すのに、それほど高いハードルはないのです。
フリーランスになると、退職金がありません。国民年金の支給額も会社員に比べてかなり下がってしまいます。老後の備えについても早いうちからしっかりと計画しておく必要があるのです。そこで活用したいのが、フリーランスの退職金ともいわれる制度、「小規模企業共済」です。小規模企業共済制度の概要を紹介します。活用できるものは有効活用して賢く老後に備えましょう。
フリーランスエンジニアにとって、仕事をとることが何よりも大切です。仕事探しの強い味方になってくれるのが、フリーランスエンジニア専用のエージェントです。仕事を紹介してくれたり、様々なサポートも受けらるため、フリーランスにとっては大変心強い存在になってくれます。しかし、中には悪質な業者もいるようですので十分に注意しましょう。