定年もない、退職金もないフリーランスの老後
フリーランスには、定年がありません。会社に雇用されているわけではありませんので、自分が辞めようと思うまで、仕事を続ける事が出来るのです。若いうちにたくさん稼いで早期リタイヤも可能ですし、生涯現役をつらぬくことも自由です。しかし辞めたからと言って退職金が出る訳ではないので、老後のことも考えておく必要があります。
正社員の場合、退職金制度がある会社に勤めていれば定年を迎えると退職金をもらえます。しかし、フリーランスには、退職金などありません。しかも、個人事業主は、国民年金に加入しています。国民年金は厚生年金と違い、基礎年金しか貰う事が出来ません。沢山の貯金があれば、老後も暮らしていく事が出来ますが、なかなか難しいことでもあります。ではどうやって暮らしていけばいいのでしょうか。生命保険の個人年金に加入し、貯蓄していく事も出来ます。また、少しずつでも貯金をし、資産を残していく事も大切だと思います。
退職金がない個人事業主を対象にした、小規模企業共済という制度があるのをご存知ですか?
国が全額出資している独立行政法人です。中小企業基盤整備機構が運営しています。国が作った経営者の為の、退職金制度なのです。平成23年度の改正で、個人事業主の共同経営者も加入できるようになりました。事業を辞めた後の生活資金を積み立てして行く共済制度になります。掛け金の月額は、1,000円~7万円で、500円単位で掛ける事が出来ます。また、加入後の増額や減額は自由に変える事が出来ます。この制度に満期はありません。仕事を続けている限り加入し続ける事が出来ます。
加入方法は、中小機構と委託契約を結んでいる全国の金融機関、商工会、商工会議所が窓口になっています。また、払い込んだ掛け金合計額の範囲内であれば、事業資金を貸し付けてもらう事が出来ます。担保や保証人は不要なので、もしもの時には、大変助かる制度とも言えます。
基本的に解約をした時に受け取る事が出来ます。受け取り方法は、一括払い、分割払い、併用払いと自分で選ぶ事が出来ます。しかし分割で貰う為には、歳60以上で、掛け金が、300万以上ある方でないと選ぶ事が出来ません。掛け金の払い込んだ月数が多いほど多く貰う事が出来ます。払い込み月数が6カ月未満の場合には、解約をしても、今まで払い込んだ額はもどってきません。また、払い込み月数が12か月未満ですと、今までの掛け金しか戻ってきません。なるべく長く掛けていないと貰う額が少なくなってしまうのです。
フリーランスエンジニアと聞くと、かなりのスキルを持っていなければならないのではと身構えてしまう人も多いようですが、意外とそうでもありません。そうでもないといえば語弊があるかもしれませんが、会社員として現場で活躍できているエンジニアであれば、ほぼ心配はありません。エンジニア不足のご時勢、フリーランスエンジニアとしての一歩を踏み出すのに、それほど高いハードルはないのです。
フリーランスになると、退職金がありません。国民年金の支給額も会社員に比べてかなり下がってしまいます。老後の備えについても早いうちからしっかりと計画しておく必要があるのです。そこで活用したいのが、フリーランスの退職金ともいわれる制度、「小規模企業共済」です。小規模企業共済制度の概要を紹介します。活用できるものは有効活用して賢く老後に備えましょう。
フリーランスエンジニアにとって、仕事をとることが何よりも大切です。仕事探しの強い味方になってくれるのが、フリーランスエンジニア専用のエージェントです。仕事を紹介してくれたり、様々なサポートも受けらるため、フリーランスにとっては大変心強い存在になってくれます。しかし、中には悪質な業者もいるようですので十分に注意しましょう。